妊婦健診
妊婦健診は、お母さんとお腹の赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするための健診です。
妊娠中は体にいろいろな変化が起こりますし、自覚症状が無く、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性もあります。
特に気がかりなことが無くても、定期的に妊婦健診を受け、胎児の育ち具合やご自身の健康状態をチェックしておきましょう。
健診日以外でも、出血や腹痛など「おかしい」と感じた時は、すぐに受診してください。
※当院では、32週までの妊婦健診をお受けしております。
妊婦さんが病気にならないために
妊娠は病気ではありませんので、妊婦さんやそのご家族の方に妊娠中を幸せな気持ちで過ごしていただくことが、とても大切であると考えます。
そして、妊婦さんが病気にならないための指導が特に重要ですので、助産師さんと一緒に、そのための指導にも力を入れております。
しかし、一生懸命がんばっても防げない病気はあります。
その時には、周産期の中核施設である昭和大学横浜市北部病院にご紹介させていただきますので、ご安心ください。
妊婦健診で行われる検査
妊婦健診で行う検査は、どれも母体と赤ちゃんの健康を確かめるための、大事なものばかりです。
例えば血液型検査は、出産時の万一の大出血に備えるばかりではありません。お母さんの血液型 が Rh(-)というタイプの場合、赤ちゃんに血液型不適合という状態が起こり、貧血や黄疸が強く出ることがあります。こういったケースを防ぐためにも大切な検査です。
また、お母さんがB型肝炎ウィルスをもっていると、出産時に赤ちゃんに感染することがあります。妊婦健診で母体の感染がわかっていれば、生後すぐに赤ちゃんに免疫グロブリンやワクチンを接種して、母子感染を防止することができます。
具体的な妊婦健診
分娩予定日を妊娠3か月頃に決定します。その後母子手帳をもらってきていただきます。それまでの診察は適宜行います。それ以降の健診は以下の通りです。
(NIPT検査をご希望の方は、昭和大学にご紹介をさせていただきます。)
妊娠10週頃
妊娠初期スクリーニング検査(血液検査:血液型;ABO式、Rh式/不規則抗体検査/貧血・血糖値の検査/梅毒血清反応/B型肝炎ウイルス抗原検査/C型肝炎ウイルス抗体検査/風疹ウイルス抗体検査/HTLV-1抗体検査/HIV抗体検査、クラミジア抗原検査、腟分泌物培養検査、子宮頸がん検査など
妊娠12週頃
超音波検査で胎児の状態を確認、初期スクリーニング検査の結果をご説明いたします。
妊娠16週頃
超音波検査で胎児の発育、胎盤の位置、臍帯起始部、羊水量などの確認をいたします。
(ご希望があれば、クアトロ検査、羊水検査が可能となる時期です。どちらの検査も当院で施行できます。)
妊娠20週頃
性別が知りたい方はこの時期にお尋ねください。
妊娠24週頃
超音波検査で胎児の発育、経腟超音波検査で頸管長の確認(切迫早産のリスク検査)
妊娠26週頃
胎児精密超音波検査、血糖値の検査(妊娠性糖尿病の有無を確認する検査)
(昭和大学横浜市北部病院のセミオープンシステムをご利用されている方は、26週の検査は北部病院で行います)
妊娠28週頃
超音波検査で胎児の発育、経腟超音波検査で頸管長の確認(切迫早産のリスク検査)
妊娠30週頃
超音波検査で胎児の発育、妊娠中期の血液検査、
妊娠32週頃
超音波検査で胎児の発育、妊娠中期の血液検査の結果のご説明、分娩施設への紹介状をおわたしします。
妊娠34週以降
分娩施設での健診
4Dエコー
当院では、「4Dエコー検査」を実施しております。
4Dエコー検査とは、お腹の赤ちゃんを立体的な画像に映し出す検査法です。通常のエコー画像と違い、羊水の中の赤ちゃんの顔の表情や動いている様子などが、リアルタイムにクリアな立体動画で見ることができます。
ご希望があれば、お腹の赤ちゃんのエコー動画を見られるエコー専用動画配信サービス「エンジェルメモリー」をご利用いただけます。診察時に撮影したエコー動画を、パソコンやスマートフォン、タブレット端末から、エンジェルメモリーにアクセスしパスワードを入力すれば、すべてのご家族がいつでも、どこでもご覧いただけるサービスです(パソコンでダウンロードして保存することもできます)。
*4Dエコーは、「予約制」にて行っております。
*別途料金がかかります。